
こんばんは、横山です。今日はこちらの黒いフルブローグです。

この靴では面白い試みをしてみました。

見た感じ、ナローなラウンドトウなのですが・・・
実は木型はスクエアトウなのです!
中底の形状や釣り込み時のさじ加減、ハンマリング等である程度は形を変える事が出来ました。

今までの木型のつま先を変える事無く、スクエアからラウンドへ。ラウンドからスクエアの変更は少し
無理がありますが。

そして、これは最近登場回数の多いブーツです。仕事上木型の原型を作る事が多いので、型押しの靴は重宝します。
なぜなら、ラストの原型を起こす時には革ではなく、パテを盛り付けては削って・・・の繰り返しになります。
パテを削った粒子は非常に細かく、付着するともの凄く乾燥するのです。この乾燥により、僕は自分の靴を
何足かダメにしています。


この革の特徴は、当りの強い箇所の色が抜けていく所です。おかげでそんなに長い期間履いているわけではないの
ですが、とてもヴィンテージ感漂う佇まいになっています。それに型押しという事もあり、キズを気にせず
ガンガン仕事で履いています。